革製品
自分で直すか 直してもらうか
by LECZA

革製品の色を自分でお手入れ3ステップ

■目次

ステップ1. 色が直せる革

ステップ2. 色を直す材料

ステップ3. 色の合わせ方

3つのステップをふまえて色を直す

■はじめに

革の色直しは専門家や特殊な技術が必要とされています。

それは使用する材料や道具の知識や技術が難しいからです。


さまざまな技術講習会やセミナー・勉強会などに参加し、

技術を磨いている人は染色補修のプロとして活躍しています。


技術を活用し、修理業として革の染色補修にて報酬を得たり、

リユース業であれば商品の手直しをして価値をあげたり

と、自分のものを直すことから、さらに発展して職業として、

もしくは副業として行ってる方もいらっしゃいます。


では、そういった人ではないと革の色を自分で直せないのか

というと、そんなことはありません。


どんなに上手い人でも初めは素人だったのですから、

素人からできるレベルで直すことはできます。


革の染め直しでもお手入れレベルで行えるものもあります。


革の色を直すのに最初から特殊な技術はいらない


革製品と言っても色々な種類があるように、

革と言ってもいろんな種類があります。


革は染色することによって色が付き、

仕上や加工により様々な魅せ方をしています。


革の種類のなかでも特殊な技術を必要としないものもあります。


いわゆる顔料で染色され仕上げられた革であれば、

比較的簡単に色を直すことが出来ます。


そのような革の色直しから始めていきながら、

少しづつレベルを上げていくことで技術力も付いていきます。


■革の色直しのための3ステップ


ステップ1. 色が直せる革


革の色直しの中でも比較的簡単なのが、顔料で仕上げられた革です。


どのような革でしょうか。


一般的にスムースレザー(表革)と称されている革になります。

このタイプが革製品の中でも多く使われている革です。。

特徴としては、革表面がツルツルしていて、

色が塗られているものです。

革表面の光沢がギラギラと高いものから、

ツヤが無いものまであります。


このタイプは、表面に色が付いているだけなので、

擦れている部分は色が薄くなります。

また、キズなどで表皮が削れている場合は

薄い色が出ている場合が多くあります。

このような革の場合は色を塗って直すことが出来ます。


対照的な革としてはスウェードなのですが、

これはスムースレザー(表革)の裏側を使って製品にしています。

このタイプの革は専門的な知識と技術が必要となります。


色を直せる革かどうかを見極めるのは技術ではなく知識です。


すぐに身に付く知識なので、講習会でも覚えることが可能です。


ステップ2. 色を直す材料


革の色を直す場合、顔料で塗られている革の場合は

同じ顔料を使用して直します。


では、どのような顔料を使えばよいのでしょうか。


革用で使える顔料は、革になじむように柔らかくなくてはダメです。

また、固くてひび割れするものは使うことができません。


自然に革と馴染む柔軟性に優れたものを使用しましょう。


ステップ3. 色の合わせ方


色を直す場合は、色を合わせることが必要となります。


黒であればそのまま使えますので、

比較的問題なく塗ることができます。


しかしその他の色の場合は色を合わせる必要があります。


調色技術が必要な場合は、カラーレシピを利用する方法もあります。

これは革製品で使用されている革の色の配合率を、

90色分編集しておりますので初心者には便利です。


カラーレシピはこちら


■3つのステップをふまえて色を直す


自分で直せる革の場合であれば、

色を作って直すことができます。


最初は、色を塗る道具は刷毛や筆で塗ってみましょう。

もっと上手く直したいと思ったら、

スプレーガンを使って直す方法があります。


はじめは塗ったときにツヤが少し違ったり、

色が少し違ったりというのはあると思います。


ここまではあくまで特殊な技術を伴わない、

自分で直せる範囲での補修となります。


■最後に


自分で革の色を直す場合は、

革の仕上げ方法(顔料かどうか)を見て、

それを塗る材料を準備し、

色を合わせるツールで色を合わせる。

これである程度の色補修はできると思います。


しかしながら革の種類によっては難しいものもあります。

その場合は専門性の高い技術となりますので、

知識や技術を習得しないと難しくなります。

革の染色補修技術の習得をめざす方は弊社までご相談ください。

染色補修の注意点
色が作れるようになるには
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