革製品
自分で直すか 直してもらうか
by LECZA

革製品 自分で直すか? 直してもらうか?


■目次

1.革のお手入れ(メンテナンス)と修理(リペア)の違い

2.特殊な技術 革の修理(リペア)

3.修理を依頼するお店のポイント

4.革の修理にはメリットもあるがリスクもある


■はじめに

普段使っている革製品である靴やバッグを

定期的にお手入れしていますか?


靴好きの方であればいらっしゃると思いますが、

“なかなか定期的には”という方のほうが多いですよね。

大半の方は特に気にしなかったり、

痛んできたら買い替えるのではないでしょうか。


また、シーズンやトレンドファッションに合わせた

革製品は、お手入れする前に使わなくなったり、

今ではメルカリやヤフオクで転売する方も

多くなってきましたね。


しかし高価なブランドバッグやお気に入りの靴などは、

長く使っていきたいものですよね。

長く使うことで愛着が湧いてきたり、

革の風合いが増してくるのも革製品の良いところです。

革製品のお手入れや修理について理解し、

お気に入りの革製品を長く愛用していきましょう。


1.革のお手入れ(メンテナンス)と修理(リペア)の違い


革製品を普段からお手入れしている方は

お気に入りのお手入れ商品があり、

それなりに調べたりして行っていると思いますが、

“なかなか自分では”という方もいらっしゃると思います。

お手入れと修理の違いについて見ていきましょう。


■革のお手入れとは


お手入れは、簡単に言うと革のコンディションを整えるものです。


例えば、

革が少し硬く感じてきたから保湿クリームを塗って柔らかくしたり、

革が少し汚れているのでクリーナーで拭いたり、

靴の色が少し抜けてきたから靴クリームで補色したり、

これがお手入れになりますね。


市販されているお手入れ商品でなんとかなるレベルのものです。


■革の修理とは


簡単に言えば、お手入れでは改善しないものです。


例えば、

靴のつま先にキズが付いてしまったり、

バッグの角が削れて色が落ちてしまったり、

革ジャンの肩が日焼けして色褪せてしまったり、

などなどです。


革製品に対するお手入れの知識だけではなく、

革に付いたキズの補修や革の色を直すための専門知識や

技術が必要となるものが修理ですね。


今では多くの修理業の方が行っている修理ですが、

すべての方が同じレベルで修理を行っているわけではありません。

市販されている補修剤や塗料でとりあえず直す方もいれば、

革に適した補修剤や皮革用塗料を使って、

風合い良く修理してくれる業者さんもいます。

業者さんによって直し方が様々ということです。


材料や技術について知りたい方はこちらをご覧ください

2.特殊な技術 革の修理(リペア)


一般的に靴やバッグ修理は、壊れたり痛んでいる部分を直す

いわゆる外科的な処置です。


例えば、

靴の底が減ってきた場合は別の底を取り付けたり、

ファスナーが壊れたら別のファスナーを付けなおしたり、

金具が壊れたら別の金具を取り付けたりします。


一方、革の修理は既成のパーツがありませんので、

キズが付いたらその部分を埋めて染め直したり、

色が抜けていたら同色で染め直すといった処置をします。


そのキズの補修や染め直しは特殊な技術を必要とし、

キズの程度によって処置方法や使用する材料を変えたり、

革を染める場合には、同じ色を作る能力と、

同じ風合いを出す仕上げ技術が必要となります。


誰でもできる修理ではないということです


革を自分で直してみたい方はこちらをご覧ください

3.修理を依頼するお店のポイント


革の修理を行っている修理店は今も増えてきており、

個人店舗からチェーン店舗・フランチャイズ店舗が行っています。


修理を依頼する場合は店舗に行ったり、

行くのが面倒な時には取りにきてくれたり、

インターネットでも依頼できますよね。

依頼する側には便利な環境ですね。


では、どこのお店に出したら良いのでしょうか。


飲食店であれば食べログなどで検索できますが、

革の修理にはありません。


たいていお店を選ぶとき考えるのは、

近いところ、取りに来てくれるところ、配送できるところ、

あとは修理の料金ではないでしょうか。


しかしながらそれで選んでしまうと後悔する可能性があります。

なぜならば

革の修理はどこに出しても
同じ仕上がりというわけではありません。


革の修理に対する技術や知識は、お店によって全く違うからなんです。


お店を選ぶ際には、場所や利便性、料金は大切ですが、

もっとも大事なことはきちんと直してもらえるかどうかです。


選ぶときにそのお店のホームページなどを調べると思いますが、

一般的にはビフォア・アフターの画像が載っていると思います。

大抵上手くいった仕上がりの良い商品が載ります。

普通上手くいかなかったものは載せませんよね。


そのなかで自分が依頼する商品と同じものがあれば

そのお店に依頼しても良いのですが、

同じものが無かった場合が重要です。(大抵ないと思います)

お店に問い合わせても、“商品を見てから”と言われるはずです。

その場合のポイントは、商品画像などに

依頼する商品と同じ色の商品が載っているかを調べます。


依頼する商品が黒や茶色であればほとんど載っていると思いますが、

パステル系の色や特殊な色の場合は、

そのような色が載っているお店の方が

色をしっかり作ってもらえる可能性が高くなります。


4.革の修理にはメリットもあるがリスクもある


お店を選ぶポイントにも繋がりなりますが、

電話やメールでの問い合わせや、直接伺ったときに、

修理についてのデメリットをきちんと伝えてもらえるか

ということが大事です。


なぜならば


革の修理には リスクがともなうからです


例えば、

革にシミや汚れが付いてしまうのは、

革は染み込みやすい素材だからなんです。

染み込まない素材であれば、

シミにはならず、革の表面を拭いただけで汚れは取れます。


そのため、塗料で革を染め直す場合は、

なるべく革に塗料が染み込まないようにしなくてはなりません。

もし革が必要以上に塗料を吸ってしまうと、

革が硬くなる可能性があるのです。


しかし染め直すことで、

全体的な日焼けによる色褪せや、シミや汚れ、カビなどの跡を

分からなくしてしまうことも可能です。


しっかりした技術で行えば、気になる汚れも無くなり、

元の色に戻り、革の硬さも気にならない状態で仕上がる場合もあります。


革の修理にはメリットとデメリットがありますので、

革の状態を正確に判断し、それを正しく伝えてもらうことが大切です。


■最後に


革のお手入れを定期的に行うことで長く使うことができますが、

保管状態や使用状況でどうしても自分では直せない場合があります。

そういったときにどこに修理を依頼するのかが重要です。

なるべく情報を多く取り入れてお店を選んでください。


また、定期的にお手入れしていれば修理に出す頻度は少なくなりますので、

自分に適したお手入れ商品を揃えてみてはいかがでしょうか。


HOME
ホーム
Company
会社概要
Contact
お問合せ